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素人ヤドリバ エ屋の庵室
a hermitage of an amateur Tachinidist

Hamaxia sp.
cf. incongrua
蠅打て しばらく安し 四畳半 子規
ハエ ー という虫。
ハエは、昔から多くの人々にとって、鬱陶しいものとして忌避されてきました。現代でも、ハエは汚い生物として、大部分の人が不快感や嫌悪感を感じていることでしょう。
ゴミにたかったり、耳音でブーンと羽音を鳴らしたり。
ところで、文明を発達させ様々な科学技術を手に入れた我々人間の多くに、未だ嫌悪感を持たせ続ける「ハエ」とは何者なのでしょうか?
そして、何よりも、
「ハエ」は、本当に、汚くて、鬱陶しい生物なのでしょうか?
ほとんどの人々は、ハエを忌避し続け、くわしく観察したことなども一切ないでしょう。ハエから目を背けています。
しかし、それでは、ハエの実際の世界のことは全く知りえません。
あなたが目を背けたその先を、恐る恐る覗いてみませんか?
実は、神秘的で魅力的な世界が潜んでいるかもしれませんよ?
嫌われ者のハエですが、そんなハエを好きな人たちもいます。
例えば、「双翅目談話会」は、ハエ好きたちが親睦を深める、一風変わった(?)団体です。一風変わった、とは言え、会員の皆さんは、興味の矛先がハエなだけで、ごく通常な人たちですよ。(かくいう私も談話会会員です…)
そのようなハエ好きの人たちも、もちろん最初からハエが好きだったわけではありません。ハエ好きたちは、なぜハエを好きになったのでしょうか?ハエのどこが魅力的なのでしょうか?
さあ、私たちと一緒に、ハエの世界へ出かけてみませんか?
汗いでて なほ目ざめゐる 夜は暗し
うつつは深し 蠅の飛ぶおと 茂吉
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