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ネット上のヤドリバエ写真

  • ibfuita
  • 1月17日
  • 読了時間: 5分

ネット上にはたくさんヤドリバエの写真があがっています。たいへん嬉しい限りです。

ご存知の通り、ヤドリバエは種同定が難しく、ネット上では誤った種として紹介されているものがほとんどです。そこは注意しましょう。

ただ、だからといって、ネット上の情報が価値がないとかいうことは全くなく、珍しい種類の写真がひそかに存在していたりするので、かなり興味深いです。


今回は、ネット上にあげられた日本産ヤドリバエの写真の中で興味深いものをピックアップして紹介しようと思います。ハエ屋でない人が意図せず珍しめの種の写真をあげているものをメインに紹介します。


↑綺麗なBlondeliini族です。2019年に記載されたMedinodexia japonica辺りの種だったりしないでしょうか?(この写真だけで判断は難しいですが。)本当にMedinodexia属であれば、国内では九州に主に生息するので、この写真が撮られた場所とも合います。


↑初見での感想はLeptothelaira属かな〜?なのですが、なんだか違う気がします。属がよくわからないですね。実物を見てみたいところです。


↑こちらはLeptothelaira属ですね。L. longicaudataみたいに腹部が長くないのでL. meridionalis辺りなんでしょうか?こちらの種は見たことないです。


↑ミノガに寄生するというヤドリバエです。オオミノガヤドリバエとして紹介されてますが、少なくともこれはNealsomyiaではないです。Neophryxeもミノガ寄生でお馴染みですが、それも違うような気がする。どちらかというとLydellaとかPseudoperichaetaみたいなGoniini族の雰囲気がありますが、こういうのもミノガに寄生するのですね。興味深い。


↑シロオビハリバエとして小学館の図鑑に載ってるらしいですが、Trigonospila属ではなくProdegeeria属です。P. gracilis辺りでしょうが、こちらは私は見たことがありません。珍種ではないかもしれないですが。


↑Strongygastrini族のよくわからないヤドリバエです。一寸のハエの掲示板でも話題にあげられたことがありました。ツイッターでも稀に写真を見るので、自分も採集して確認してみたいのですが、まだ自分は見たことがありません。


↑Leskiini族のTrichoformosomyia属でしょうか?写真だけで判断するのは早計かもしれないとはいえ。私にとっては憧れのヤドリバエの一つなのですが、日本にもちゃんといるものなのですね。いつか採りたいです。同じページの2枚目にある写真は別物でDexiomimops属に見えます。別のページではAtylostomaも未同定として掲載されていましたが、この辺は色彩が似ていて多少紛らわしいですね…。


↑先ほどと同じサイトです。これ何物なんでしょうね?私は見たことない属ですね。ちょっと変わったBlondeliiniとか…?うーむ、大まかな分類群さえわかりません。実物を見て検索表をひかないとわからないですね。


↑Philippodexia属は、国内から正式な記録がない属ですが、ところどころで写真を見かけます。自分は1個体しか持っていないですが、最初はDinera属と誤同定しました。そもそもPhilippodexia属が旧北区自体から記録がないので少し調べにくいです。未記載なんですかね?私もあまりまだ調べていないのでなんとも…。サンプルをもっと集めたいところです。


↑Aneogmena属ではないかと思います。国内ではA. fischeriが奄美から記録があるのみです。私は石垣島で、おそらくこのサイトと同じ種を採っていますが、A. fischeriと別種ではないかと疑っています。手元のサンプルを増やしたいところです。

上のサイトの写真は西表島、下のサイトの写真は熊本県。なんと熊本にもいるとは!


↑初春のハエで、このハエの写真があげられているサイトを複数見ているのですが、このハエの正体がよくわからないです。自分で見たことがないため。もしヤドリバエだとすればかなり特徴的なのでわかりそうなものですが…。大まかな分類群さえわかりません。


↑Drino auripollinis周辺の種です。上2サイトはオスを、一番下のサイトはメスの写真です。トガリハリバエやキナコハリバエとして紹介されてますが、別属。auripollinisなら日本未記録、それか近縁の未記載の可能性もあると思います。私は2メスを持っているのみですが、美しい種です。昔はDrino flavaと誤同定していました。


↑何者でしょう?私もわかりません。かなり変わった見た目ですね。Ceromya属やSiphona属の未記載っぽい種で少し似た雰囲気のを持っていますが、これが同じグループのものなのかはまったくわからないです。


↑Dolichocoxys属です。ちょっとヤドリバエに見えない独特な雰囲気です。日本から正式な記録のない属ですが、稀にいるみたいです。知り合いのハエ屋さんも結構採ってる人多いです。


↑Hamaxia属だと思います。あまりいない種類なんじゃないかと思います。私は1オスしか持っていません。マメコガネ寄生ですね。


↑Halydaia属です。東洋区では普通らしいのですが、国内ではまだ私自身は見かけたことがないです。珍種というほどではないようですが。体型が独特で可愛らしいヤドリバエです。


↑Phytorophaga属でしょうか?Medinodexiaに見た目は似ていますが、産卵管はヘラ状でむしろMedinaとかSteleoneuraに近いです。かっこいいのでいつか見てみたい。


↑Panzeria属。最近のPanzeriaのrevisionの検索表でうまく落ちなさそうな種です。多分…。北海道にこんなのがいるのか。採りに行きたい。


あとは、今はサイト自体が消えてしまいましたが、国内でほとんど記録がないEliozetaの写真がたくさん掲載されたサイトがありました。たしか、シナヒラタヤドリバエと誤同定されて載っていたと思います。荒川周辺で撮った写真のようでした。


以上、ネット上にあげられた日本産ヤドリバエの写真の中で興味深いものをピックアップしてみました。他にもあるとは思いますが、今日はこの辺で。

 
 
 

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